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平成14年度裁判所書記官研修所養成部入所試験問題(平成13年8月施行)

第1部
憲法

第1問 内閣総理大臣の地位及び権限について論ぜよ。(50点)

第2問 法の下の平等の原則について説明せよ。(50点)

民法
第1問 
Bは,Aから,A所有の甲土地を賃借し,甲土地上に乙建物を建築し居住していた。その後,Aは,Cに甲土地を売却した。この場合,次の小問について説明せよ。
 1 Cが甲土地について所有権移転登記を得ている場合,Cは,Bに対し,乙建物を収去して甲土地を明け渡すことを求めることができるか。
 2 Cが甲土地について所有権移転登記を得ていない場合,Cは,Bに対し,甲土地の賃料の支払を求めることができるか。(50点)

第2問 AのBに対する貸金債権の履行を確保するために,Aが人的担保を利用する場合と物的担保を利用する場合が考えられる。それぞれの場合について,利用される代表的な制度(権利)を挙げて比較して説明せよ。(50点)

刑法
第1問 甲は,友人の質屋乙と,乙が顧客Aから業務上預かり保管していた絵皿(時価100万円相当)を甲所有のものであると偽ってAに無断でBに売却しようと相談した。甲と乙は,Bに対し,そのように述べてBをだましてその絵皿を100万円で売却し,Bから現金100万円を受け取った。甲及び乙の刑事責任について論ぜよ。(50点)

第2問 刑法の機能について論ぜよ。(50点)

民事訴訟法
第1問 Xは,Yを被告として,貸金100万円の返還を求める訴えを提起した。これに対し,Yは,100万円全額を弁済したと主張して,請求棄却の判決を求めた。
この場合,次の判決の適否について説明せよ(各小問は独立した問いとする。)。
1 裁判所は,証拠調べの結果,XがYに貸し付けたのは100万円ではなく,120万円であり,弁済の事実は認められないとして,「Yは,Xに対し,120万円を支払え。」との判決をした。
2 裁判所は,証拠調べの結果,Y主張の弁済の事実は認められないが,YがXとの間で,貸金100万円の弁済に代えて,Yの宝石の所有権をXに移転するとの合意をして引き渡したことが認められるとして,「Xの請求を棄却する。」との判決をした。(50点)
第2問 準備的口頭弁論と弁論準備手続の共通点と相違点について説明せよ。(50点)

刑事訴訟法
第1問 被告人甲は,住居侵入の上強姦したという事実につき,強姦罪の告訴がなかったため,住居侵入罪のみで起訴され,有罪の確定判決を受けたが,その後,有効な告訴があったので,強姦罪で起訴された。
裁判所はどのような裁判をすべきか説明せよ。(50点)
第2問 令状主義の原則と例外について説明せよ。(50点)

第2部
憲法

第1問 議院の国政調査権について説明せよ。(50点)

第2問 外国人の人権について説明せよ。(50点)

民法
第1問 
Aは,Bに対し,A所有の甲土地の売却を依頼してその代理権を授与した。Bは,授与された代理権の内容のとおり甲土地を売るつもりであったが,隣接するA所有の乙土地を甲土地と間違えて,Aの代理人と称して,Cとの間で,乙土地を代金2000万円で売るとの合意をした。Aは,Cに乙土地を売るつもりはない。
AC間の法律関係について説明せよ。(50点)

第2問 相殺の要件と効果について説明せよ。(50点)

刑法
第1問 甲は,深夜帰宅途中,見知らぬAから,いきなり肩に掛けていたかばんを後ろからつかまれたので,ひったくりかと思って,Aを突き飛ばしたところ,Aはたまたま側溝に転げ落ちて骨折し,全治1か月の傷害を負った。ところが,Aは,甲が小銭入れを落としたのを見て後ろから声を掛けたのに甲が気付かないので,引き止めようとしてかばんをつかんだだけであった。甲の刑事責任について論ぜよ。(50点)

第2問 権利行使と恐喝罪の成否について論ぜよ。(50点)

CP

憲法

第1問 最高裁判所の規則制定権について説明せよ。(50点)

第2問 報道の自由とその限界について説明せよ。(50点)

民法
第1問 
Aは,BからB所有の絵画を預かっていたが,Cに対し,Bに無断で,その絵画を売り,引き渡した。
この場合,次の小問について説明せよ(各小問は独立した問いとする)。
1 BがCに対して絵画の返還を求める権利としては,どのような権利が考えられるか。
2 Bは,Cに対し,絵画の返還を請求することができるか。
3 Cは,Dに対し,絵画を売り,引き渡した。その後,AがCに絵画を売ったのはCの強迫が原因であったため,Aは,Cに対し,取消しの意思表示をした。Bは,Dに対し,絵画の返還を請求することができるか。(50点)

第2問 債権者代位権とその転用について説明せよ。(50点)

刑法
第1問 甲は,Aに対し,気にくわないとの理由で執ように暴行を加えたところ,Aは傷害を負って気を失った。これを見た甲は,この機会にAから金品を奪おうと考え,Aがその場に落としたバッグを取り上げたが,通りかかったBから何をしているのかと問いただされ,捕まえられそうになったため,逃げようとして,バッグを放り出し,Bを強く突き飛ばして転倒させた。Bは,傷害こそ負わなかったが,転倒によりしばらく起きあがることができなくなり,甲はそのすきにバッグを放置したまま逃走した。
甲の刑事責任について論ぜよ。(50点)

第2問 未必の故意について論ぜよ。(50点)

民事訴訟法
第1問 Xは,Yを被告として,「Yに100万円を貸し付けたが,弁済期を過ぎてもYは弁済しない。」と主張して,100万円の貸金の返還を求める訴えを提起した。この訴訟の第1回口頭弁論期日において,Yは,「Xから100万円を借りたことは認めるが,既に弁済した。」と主張した。
この場合,次の小問について説明せよ(各小問は独立した問いとする)。
1 裁判所は,証拠調べの結果,XからYへの100万円の交付は,貸付けではなく,贈与であったとの心証を形成し,請求棄却の判決をした。この判決は適法か。
2 Yは,第2回口頭弁論期日において,「前回,Xから100万円を借りたことは認めると主張したが,勘違いであった。Xから100万円を借りたことはない。」と従前の主張の変更を申し出た。このYの主張の変更は認められるか。(50点)

第2問 判決以外の訴訟終了原因について論ぜよ。(50点)

刑事訴訟法
第1問 被告人甲の殺人未遂被告事件の被害者Aは,Aの司法警察員に対する供述調書及び検察官に対する供述調書が作成された後,容態が悪化し,回復の見込みのない意識不明の重体となった。検察官が公判期日にこれらの供述調書の証拠調べを請求したところ,弁護人はいずれも同意しなかった。
裁判所は,これらの供述調書の証拠調べをすることができるか説明せよ。(50点)

第2問 予断排除の原則について論ぜよ。(50点)

        


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