[PR]テレビ番組表
今夜の番組チェック

戻る

平成18年度裁判所書記官研修所養成部入所試験問題(平成17年7月施行)

第1部
憲法
1問 裁判の公開について論ぜよ。(50点)

 政教分離原則について論ぜよ。(50点)

民法
1問
Aは,Bに対し,平成6年7月10日,弁済期を同年11月10日と定めて,200万円を貸し付けた。しかし,Bは弁済期が経過した後も返済しない。
 次の各場合において,Bは,消滅時効を援用して,Aからの200万円の返還請求を拒否することができるか(各場合は独立したものとする。)。
1 平成16年10月30日,AはBに対して,上記200万円の返還を求める訴えを提起した場合
2 平成17年3月10日,AはBに対して,上記200万円の返還を求めたのに対し,BはAに対して,支払猶予を求める書面を交付した。しかし,その後もBが返済しなかったため,同年5月10日,AはBに対して,同年5月10日,AはBに対して,上記200万円の返還を求める訴えを提起した場合
(50点) 

問 受領遅滞について論ぜよ。(50点)

刑法
1問
甲は,強盗の目的でA方に押し入り,Aに包丁を突き付けて「金を出せ。」などと脅したが,Aがひるまず頑強に抵抗したため,結局何も奪えずに玄関を出て逃走しようとしたところ,Aが後ろから追い掛けてきたため,Aを殺害してでも逮捕を免れようと考え,Aの身体に包丁を突き刺し,Aを殺害して逃走した。この場合の甲の刑事責任について論ぜよ(特別法違反の点は除く)。(50点)


共同正犯関係にある者が,他の共犯者の実行行為により生じた結果についても責任を負う根拠について述べた上,共同正犯関係からの離脱について論ぜよ。(50点)

民事訴訟法
1問
Xは,Yに対し,古伊万里の壺を200万円で売ったと主張して,売買代金の支払を求める訴えを提起した。Yは,第1回口頭弁論期日において,Xの主張する売買の合意をしたことは認めるが,代金は支払済みであると述べた。
1 Yの売買の合意を認めるという陳述,代金は支払済みであるという陳述は,それぞれ訴訟法上どのような意義を有するか。
2 Yは,第2回口頭弁論期日において,前回,売買の合意を認めたのは間違いであり,Xから古伊万里の壺を200万円で買ったことはないと,従前の主張を変更した。これに対して,Xは,Yのこのような主張の変更には異議があると述べた。
 この場合,Yの上記主張の変更は認められるか。
(50点)

2問 口頭主義について論ぜよ。(50点)

刑事訴訟法
1問
被告人甲は,暴行を加えてA女を強姦しようとしたが,その目的を遂げなかったとする強姦未遂の訴因で起訴された。次の各場合にそれぞれ訴因の変更は必要か。訴因の意義及び機能に触れながら論ぜよ(各場合は独立したものとする。)。
1 甲は,公判廷において,強姦未遂の故意を否認する供述をし,審理の結果,裁判所は,上記暴行の事実は認定することができるが,それがA女を強姦する目的でなされたものであるとは認定することができないとの心証を得た。このとき,裁判所が上記暴行の事実で有罪判決をする場合
2 甲は,公判廷において,A女に加えた上記暴行は,A女を強姦する目的で加えたものではなく,A女から金品を奪おうとして加えたものである旨供述し,審理の結果,裁判所は,強姦未遂の事実を認定することができないが,強盗未遂の事実を認定することができるとの心証を得た。このとき,裁判所が強盗未遂の事実で有罪判決をする場合
(50点)

2問 証拠物の証拠能力が否定される場合について論ぜよ。(50点)

第2部
憲法

1問 国会の地位について論ぜよ。(50点)

2問 財産権の保障について論ぜよ。(50点)

民法

1問
 Aは,自己が所有する甲土地を,Bに売却して所有権移転登記手続をし,その後,Bは,甲土地をCに売却して所有権移転登記手続をした。
 一方,Aは,Bの強迫を理由に,Bに対し,AB間の売買契約を取り消すとの意思表示をした。
 次の各場合において,Aが,Cに対し,甲土地の所有権を主張することができるか(各場合は独立したものとする。)。
 1 BC間の売買契約及び所有権移転登記手続がAの取消しの意思表示よりも前にされていた場合
 2 BC間の売買契約及び所有権移転登記手続がAの取消しの意思表示よりも後にされていた場合
(50点)


2問 同時履行の抗弁権について説明せよ。(50点)

刑法

1問
 甲は,乙を殺害しようと決意し,殺意をもって,乙と思われた人物をねらってピストルを1発発射した。
次の各場合における甲の刑事責任について論ぜよ(特別法違反の点は除く。各場合は独立したものとする)。
 1 乙と思われた人物は,実は丙であり,丙に弾が当たり,これにより,丙が死亡した。
 2 弾は,乙だけではなく,たまたま乙の後方を歩いていた丙にも当たり,これにより,乙及び丙が死亡した。
(50点)

2問 
 暴行罪,公務執行妨害罪及び強盗罪における各「暴行」の意義について論ぜよ。(50点)

CP
憲法
1問 衆議院の優越について論ぜよ。(50点)

 自由権と社会権について,それぞれ具体例を挙げた上で,両者の共通点と相違点を論ぜよ。(50点)

民法
1問 Aは,その所有する甲建物をBに売り渡し,所有権移転登記を了したが,Bが代金を支払わなかったため,当該売買契約を解除した。
ところが,Bは,Aからの解除の意思表示後に甲建物をCに売却し,Cは,甲建物の引渡しを受けると共に,所有権移転登記を了した。Cは,AB間の契約が解除されていることを知っていたが,登記がB名義のままであることに乗じて,Aを困らせてやろうと考えて,廉価でBから甲建物を購入したものであった。
この場合,AはCに対して,甲建物の所有権を主張することができるか。
(50点) 

問 損害賠償請求における債務不履行責任と不法行為責任の相違点について論ぜよ。(50点)

刑法
1問 甲は,路上において乙と口論となり,けがをさせるつもりはなかったが,乙の胸を小突いたところ,これにより乙は転倒して後頭部を強打し,死亡してしまった。乙の死亡を確認した甲は,金に困っていたことから,財布を取ってやろうと思い立ち,直ちに乙の着衣を探って財布を取り出し,これを自己の着衣のポケットに入れて持ち去った。
 甲の刑事責任について論ぜよ。(50点)

問 罪刑法定主義について論ぜよ。(50点)

民事訴訟法
1問 Xは,「Yに対して200万円を貸し付けたが,Yが返還しない。」と主張して,Yを被告として,金銭消費貸借契約に基づいて貸金200万円の返還を求める訴えを提起した。この訴えについて,次の各小問に答えなさい(各小問は独立した問いとする)。
1 第1回口頭弁論期日において,Yは,以下の陳述をした。各陳述は訴訟法上どのような意味を有しているのかについて説明せよ。
(1) 200万円を受け取ったことは間違いないが,これはXからもらったものである。
(2) Xの貸金返還請求権に関しては,既に時効期間が経過しているので,この時効を援用する。
2 第1回口頭弁論期日において,Xは,本件訴えを全部取り下げる旨述べた。Yからは,期日前に請求棄却を求める旨記載した答弁書が提出されていた。Xの訴え取下げが有効となる要件について,Yが第1回口頭弁論期日に出頭していた場合と出頭していなかった場合に分けて説明せよ。
(50点)

2問 準備書面について説明せよ。(50点)

刑事訴訟法
1問 脅迫被告事件において,検察官から,いずれも立証趣旨を「本件犯行状況」として,@被害者が電話で脅迫している様子を,被害者の依頼を受けた警察官が受話器を通じて密かに録音していた録音テープ,A被告人が警察に出頭し,自己の犯行を告白した際の様子を,警察官が被告人の承諾を得て録音していた録音テープの取調請求がそれぞれなされたが,弁護人は,そのいずれの取調べにも異議があるとの意見を述べた。この場合の各録音テープの証拠能力について論ぜよ。
(50点)

2問 訴因の特定の意義について説明し,次のとおりの公訴事実が記載された起訴状の問題点について論ぜよ。
「被告人は,法定の除外事由がないのに,平成17年12月1日ころから同月7日ころまでの間,埼玉県和光市内又はその周辺において,覚せい剤であるフェニルメチルアミノプロパン塩類を含有するもの若干量を自己の体に注射又は服用して施用し,もって覚せい剤を使用したものである。」(50点)


|  閉じる  |